decobocoくんと「母」

ギフテッド2Eの息子(小2)と私の日常。夫、娘(年中)との4人家族。

発達グレーの息子は連絡帳を私に見せたくない

f:id:decoboco-kun_to_haha:20220414110923p:plain

支援級の先生は、毎日Dくんの様子を連絡帳に書いてくださいます。

ある日、いつもと同じようにDくんが学校から帰ってきました。
私が連絡帳を読もうと思ってランドセルを開けると、連絡帳が、ない……!

「あれ? 連絡帳が入ってないけどどうしたの?」
「どうしたんだろう……」
「学校に忘れてきちゃったのかな?」
「そうかも」

ときどき、給食袋なども忘れてくることがあるDくん。
忘れ物かな?
そう思って、明日は持ってくるように言ってその日は終わりました。

そして次の日、Dくんが学校から帰宅。
Dくんのファイルに、以下のような先生からのメモが入っていました。


“連絡帳が見当たらなかったので、メモに書きました!”


……ん? ……あれ?


「連絡帳、学校に忘れてきたんじゃなかったの……?」
「あ、うーんと」


なにやら、ランドセルラックの引き出しをごそごそ探りはじめるDくん。
まさか……。


「あったー」


いやいや、あったー! じゃないわ。
そんなとこに隠してたんかい。


厳重注意の上、隠ぺい事件をやんわりと連絡帳に書く私。
次の日、学校でも連絡帳を先生に見せたがらない様子であることが発覚しました。

まぁ……気持ちは分からないでもない。
あれこれ自分のこと書かれて、ああだこうだ言われるのは気持ちのいいものじゃないものね。

連絡帳には、Dくんが苦手を克服しようと頑張っている様子があたたかい目線で書かれている。
書いてあることについて、叱ったりはせずにむしろほめるようにはしていたのだけれど、それにしたって恥ずかしく感じるものかも。


でも、連絡帳はDくんの体調を知らせたり、家庭と学校が相談しあってDくんをサポートしていくために大切なもの。


先生からもDくんに、そうお話してくださったそうだし、私も同じようにお話ししました。

それからは、連絡帳を素直に見せてくれるようになったけど、Dくんがなるべく嫌な気持ちにならないようには気をつけたい。

先生からは、学校ではこんなことを頑張っていたのでおうちでいっぱいほめてあげてくださいね、とやさしい言葉を書いていただいている。

ありがたいことだけど、家ではほどほどに触れるようにしようかな。
なんとなく、本人が恥ずかしがってるようなので。

小二男児の奇抜すぎるファッション

f:id:decoboco-kun_to_haha:20220414105224p:plain

ある日のこと。

パパがDくんとBちゃんを連れて、おばあちゃん家に行こうとしていました。

 

パパはBちゃんと先に外に出ていて、Dくんは家で身支度中。

 

そこでふと、Dくんのズボンの右膝のところに小さな穴が空いているのを見つけました。もう丈が短くなりつつあって、買い替えようと思っていたズボンです。

 

「あっ。Dくん。そのズボン、穴が空いてるから着替えていって!」

「パパたち待たせてるから。いってきまーす!」

 

Dくんは、そのまま家を飛び出していってしまいました。

 

……行き先はおばあちゃん家だし、まぁいいか。替えのズボンも持たせてあるし。

 

そして、その日はもう、ズボンの穴のことを思い出すことはありませんでした。

 

で、翌朝。

今日は、Dくんが算数検定8級を受けに行く日です。

ふと、Dくんのズボンを見ると……。

 

「あれっ?  そのズボン昨日もはいてなかった?  っていうかなに、それ……!??」

 

そこには、ビリビリに裂けてぱっくりと膝が見えるほど大穴が開いたズボンが……!!

 

「あっ、そうだった~」

 

いやいや、

今気づきました~

みたいな顔してるけど、確信犯だよね。

 

いつも、脱いだ服はちゃんと洗濯かごに入れてくれてるのにそのズボンに限って忘れたとかないでしょ。

 

大穴が開いたズボンをかっこいいと思っているのか?

穴開きズボンをはいていって、まわりが驚く姿を見て楽しみたいのか、この子は!?

 

誰かを傷つけるようなことじゃないから、怒りまではしないけど……

私が恥ずかしいので全力で阻止しました。

自閉グレーっ子が食べた意外すぎるもの

f:id:decoboco-kun_to_haha:20220414104811p:plain

Dくんは、ソフトクリームやアイスクリームを激マズと感じてしまう体質で食べられません。

 

子どもはみんなそういったものが好きだと思っていた。

でも、アレルギーでもないのに食べられない子もいるんだと、Dくんを育ててはじめてよく分かった。

 

他にも、からあげやトンカツ、マ○クのポテトやハンバーガーが苦手だったり、一般的には子どもが好んで食べるのに食べられないものが色々とある。

 

敏感さのある子(自閉傾向のある子?)の偏食は、めずらしくないことだと主治医が言っていた。

めちゃくちゃ美味しいのに、この美味しさが楽しめないなんて……!

しかも、食べられないことで周りにがっかりされたりわがままととられてしまうなんて不憫だわ。

 

さて、前置きはこのあたりにしておいて、今日のお昼ごはんのときのこと。

 

子どもたちがおもちなどを食べ終えて、デザートのみかんをむいていました。

 

「みかんの種、食べて~」

 

と、ニヤニヤしながら、みかんのヘタを見せてくるDくん。

 

ああ、 Dくんの冗談か。

そう思った私は、

 

「それ、みかんのヘタじゃ~ん。種もヘタも普通は食べないよ」

 

そう、ツッコミを入れました。

 

すると、Dくんは

 

「食べるよ~」

 

と言って、みかんのヘタをぱくりと口に入れてごっくん。

 

(え、えぇぇぇ!?)

 

心の中で叫びつつも、一瞬のことで呆気にとられて止める隙がありませんでした。

 

あれやこれやと、食べられないものが色々あるのに、みかんのヘタはなぜ何の抵抗もなく食べる……!!??

 

子どもたちがおもちを喉に詰まらせないよう、気を配っていた私。

しかし、みかんのヘタを食べるとは想定しておらず、完全に油断していた。

 

食べたあと、硬い、不味い、と吐き出すこともなくケロリとしているDくん。

 

いや、あなたの味覚どうなってるのよ。

不思議、不思議すぎる。

 

食べても、猛毒とか直ちに身体を壊すというわけではないけれど。

外国産だったし、農薬や防腐剤の話をしてヘタや皮は食べないほうがいいよと伝えておきました。

分かってくれたようなので、もう食べない、はず。

 

そんな、予想外のお昼どきでした。

 

 

支援級の説明会に行ってきた

f:id:decoboco-kun_to_haha:20220414104544p:plain

春からDくんが通う、支援級の説明会に行ってきました。

 

"保護者の質問や不安をどしどし受け止めるぞ!"

 

という、学校側の姿勢が感じられる良い説明会でした。

折々で、質問タイムを設けて保護者の様子を伺ってくれたところがよかったです。

 

クラス担任の先生も、次のようなことを言っていました。

 

「お子さんのご家庭での様子や、悩みなど、連絡帳になんでも書いてください。長文でもいいです。こんな細かいこと聞いてもいいのかしらと思うようなことも、遠慮せずに言ってください。少人数ですので、ひとりひとりのことをよく知って、ひとりひとりに合った学びにつなげていきたいと思います。」

 

この言葉を聞いて、どれほど心強かったことか。私が説明会に行って、一番知りたかったことを先生のほうから伝えてもらえました。

 

昨年度、普通級にいたときは、Dくんのことをどれだけ連絡帳に書いていいのかよく分からなかったんですよね。

クラスの人数が多いし、担任の先生はただでさえ忙しく、生徒の中でもDくんは手がかかるほうだった。

 

そこに私があれやこれやとDくんのことで連絡帳でやり取りしようものなら、多忙な先生にさらに手間をかけさせてしまう。

そう思って、なるべく、なるべく控えていました。

 

でも、

支援級に入ったら、もう少しDくんのことを連絡帳やお手紙に書いてもいいのかな……?

そんなモヤモヤが、今回の説明会ですっきり晴れました。

 

支援級では、伝えたいことがあるときは、遠慮せずに先生に伝えていい!

 

そう思える安心感が持てました。

 

これからも、まわりの助けを借りながら、Dくんの成長をサポートしていきたいです。

 

ときには、自分のことを貶したり煙たがる人もいると思うけれど、自分を助けてくれる人も確かにいるということを知ってほしい。

そして、自分もだれかを助けることが当たり前である大人になってほしいと思います。

 

支援級の息子の名が普通級名簿末席にあった

f:id:decoboco-kun_to_haha:20220414104241p:plain

今春から、支援級に所属しつつ普通級にも出席することになったDくん(小二)。

小一のときは、普通級のみでした。

 

クラス分け発表はどのような形になるのかな、と思っていたら、普通級の末席に名前がありました。

 

あ! これYahoo!の記事で見たやつ!

Dくんの学校も同じなのね、と思いました。

 

私が見たその記事には、

"名前がみんなと同じように五十音順に連ねられていなくてつらい"

といった親の声がつづられていました。

 

そして、私はどう思ったかというと……

まぁ、そりゃそうなるわな

くらいの感想でした。

(※つらいと思っている方への、あてつけではありません。)

 

学校側の事務処理的に都合が良さそう。

Dくん本人も嫌がったり気にしている様子はない。

なので、私の場合は特に変えてほしいとは思いませんでした。

 

ただ、もしDくん本人が過度に気にして思いつめちゃうようだったならば、どう思っていただろう?

 

それは正直よく分かりません。

実際にそうなってみないと。

おそらく、はじめはかなり憔悴して、悩んで悩んで答えを手探りしていくことになるだろうということがぼんやり想像できるくらい。

 

次に思うのは、今は支援級に通うことにまったく引け目を感じていないDくんも、成長するにつれてこの先どう気持ちが変わっていくか分からないということ。

 

ただ、未来について考えることは必要だけれど、考えすぎてくよくよしていてもしょうがない。

 

今は、いま、目の前にいるDくんをよく見ていてあげたい。

 

なにが好きで、なにが嫌いで、なにが楽しくて、なにがつらくて、なにが得意で、なにが苦手なのか。

 

いっぱい笑いあって、いっぱいぶつかりあって、問題があったらその都度対処を考えて、素敵な思い出の残る二年生の一年間になってくれたらいいなと思っています!

叱るべき息子(7才)を見失った話

f:id:decoboco-kun_to_haha:20220414102553p:plain

Dくん(7才)とBちゃん(4才)を連れて、屋内の遊び場に行ってきた~。

 

着いて、さっさと身支度を終えて遊びはじめるDくん。

Bちゃんがゆっくり上着を脱ぐのを見守り、荷物をととのえる私。

 

さぁ、準備もできたし遊ぼう!

と思って見渡すと、Dくんがどこにもいない。

 

室内にはたくさんの子どもたち。

隠れ家のようなところも多数あって、すぐには見つけられない。

 

きょろきょろとあたりを見回して、上のほうに目を向けると……いた!!

階段の上に。一階に置かれていたロディのおもちゃをわきに抱えて。

 

あ、アウトだ!!

階段の上に、一階のおもちゃを持っていくのはマナー違反だし危ない。

 

「Dくん!  Dくん!」

 

と階下から大声で呼びかけたけれど……。

子どもたちのはしゃぎ声に紛れてしまうし、本人が遊びに夢中になっているので、私の声が耳に届いていない様子。

 

Dくんは、そのまま階段上から隠れ家の裏側に入っていってしまい……もう、焦る。

 

内部は迷路のようになっているし、出入口が複数ヶ所ある。

追うのは得策ではない。待つしかない。

 

どこだ……?  どこから出てくる!?

 

あちこちにある出入口に目を光らせていると、幸いわりとすぐに、一階の中央入口から出てきました。で、つかまえて、厳重注意コース。

 

その後は、トラブルもなくDくんもBちゃんも楽しく遊べてよかった。

Dくんがつかれたと言うので閉館まではいなかったけれど、ふたりとも晩ごはんをもりもり食べてくれたぞ。